九戸地方にはいろいろな昔話が伝わっています。一番有名なのは、折爪岳に住んでいたオドデ様でしょう。オドデ様は、2升樽くらいの胴に、フクロウのような目玉、そして下半身は人間の足のような姿をしています。初めてオドデ様と出会った牛方に「鳥だべが、人だべがと思ったな。ドデン、ドデン」と語りかけるように、人の心を読んで繰り返す怪鳥です。ほかに伝わる民話に興味がある方には、教育委員会発行の『九戸村の民話』がおすすめです。